第52章 ハロウィンの花嫁〜3年前の名刺〜
ーー松田side
爆発が起きた瞬間、何かを見たか思い出したかは分からないがしゃがみ込んで過呼吸になったらしい。萩原のお陰で落ち着いてきた雪にホッとしたのも束の間、今度は隼斗の名刺が遺体から出てきた。
萩原「陣平ちゃん、隼斗って外国人の友達いたっけ?」
松田「全く心当たりがねえな」
萩原「だよねー、いたら俺達が覚えてるし」
雪ちゃんは?と萩原が尋ねるも覚えがないらしい。ただ、気になることがあるようで口を開こうとした雪だったが、隼斗の過去の資料が纏ったとの事で一旦別室へ向かう事に。
目暮「確か、佐藤軍は守沢軍と組んでいたが何か心当たりは?」
佐藤「いいえ、外国人であれば覚えているのですが…」
佐藤も覚えがないようで、俺達は雪と佐藤と共に資料を見返す事となった。
佐藤「雪ちゃんはもう少し休んでから来てもらえるかしら?」
雪「え、私もう大丈夫ですよ?」
佐藤「いいえ、無理してるわ。って事で、松田君と萩原君は雪ちゃんとご飯行ってきなさい」
松田「は? 随分と強引だな」
佐藤「彼女の事は貴方たちが適任でしょ?」
萩原「そりゃあまあ、長い付き合いですからねー」
松田「んじゃまあ、お言葉に甘えますか」
グイッ
雪「へ?」
松田「おい佐藤、あそこの影に探偵坊主いるから対応しとけよ」
佐藤「探偵って……コナン軍の事?」
萩原「さっきからずーっと聞き耳立ててるからね」
一緒に隼斗の事でも思い出しててみて、とば際も佐藤に伝えて俺達は警察署を後にした。
ーー貴方side
佐藤刑事の計らいで私達はご飯へと向かう事になった私達。でも私はあまり食欲が無くてどうしようかと考えていると、運転していた研二さんが食事よりドライブしようぜと提案してくれた。
雪「……ありがとうございます」
萩原「ん〜? 俺はただドライブって気分なだけだよ」
松田「へぇー、本当は雪と2人が良いくせによ」
萩原「あはは、そりゃあ俺は2人が良いに決まってるじゃん!」
松田「はぁ? なに開き直ってるんだよ」
雪「……ふふっ」
2人のやり取りに私はつい笑ってしまう。どんな時でも変わらない関係性が微笑ましい。クスクスと笑っていると陣平さんに、やっと笑ったと言われ私の心は少し軽くなる。