第52章 ハロウィンの花嫁〜3年前の名刺〜
ーーNO side
男が1人、守沢隼斗の名刺を手に警察署へと向かっていた。
?「もりさわ、はやと……」
名刺をポケットに入れ今度はひび割れたタブレットを触る。起動する事のないタブレット。
それが、これから始まる事件へのカウントダウンだと彼等はまだ知らない。
ーー貴方side
今日は蘭ちゃんと小五郎さんと一緒に警視庁に向かっていた。昨日行われた結婚式練習の反省会をする為らしい。そして、終わったらご飯でもと子供達と一緒に誘われたのだ。
雪「私も良かったんですか?」
小五郎「雪くんは元々誘うつもりだったからな、問題ねえぞ」
子供達は予定外だったらしく文句を言っていたが結局ご馳走してあげるらしい。
コナン「雪姉ちゃん」
雪「ん?」
コナン「後で頼みてえ事あるんだが……」
雪「うん、いいよ」
と各々で話していると大柄な男性とすれ違った。その際、哀ちゃんが男性が落とした紙切れを渡す。立ち止まって哀ちゃんが戻るのを待っていた時だった。
バアァァァン
灰原「きゃあぁぁぁ!」
ドサッ
コナン「灰原!!」
小五郎「っ!!」
コナン「っ!、叔父さん!!」
突然の爆発に哀ちゃんが飛ばされ道路に投げ出され、それを見た小五郎さんは急いで飛び出していった。その時だった。
隼斗「此処で待ってろ雪。絶対に戻るから」
ドカァァァン
雪「……っ⁉︎(あの時と……同じ色、おにい……ちゃん)」
蘭「雪?」
雪「はぁ……はぁ……」
目が眩みしゃがみ込む。呼吸が上手く出来ない。何か、私は何かを忘れている。でも思い出せない。
雪(お兄ちゃん……)
ーーコナンside
突然の爆発で灰原が飛ばされた。そして助けようとした小五郎の叔父さんが助けようとしたが運悪くぶつかってしまった。
コナン「おっちゃん、灰原!」
灰原「私は大丈夫、でも⁉︎」
頭から血を流す叔父さん、早く救急車を呼ばなくてはと蘭に向かって叫ぶが、向こうでも何かが起きていた。
蘭「雪!!」
歩美「雪お姉さん!」
雪「っはぁ……はぁ……」
コナン「雪⁈」
過呼吸を起こしその場に崩れ落ちる雪の姿があった。
コナン「蘭ちゃん救急車!!」
蘭「う、うん!……っ⁉︎」
この時の俺は雪に眠る記憶が蘇りつつある事など知る由もなかった。