第50章 警察学校見学会
やはり案の定、鬼塚教官は俺たちに事情を求めてきた。とりあえずありのままの話をする。
鬼塚「全くお前らは……」
雪「あ、あの!」
鬼塚「ん?」
雪「わ、わたしが……私が迷子になった、から……お、おにい…ちゃんは、悪く、なくて……」
6人「「「!?」」」
鬼塚教官に何か言われそうになった僕たち。すると今にも泣きそうで少し怯えた彼女が僕たちを庇い始めた。これには教官も驚き怒っていないと彼女に言う。するとここで新たな人物がやってきた。
守沢「雪!」
雪「お、お父さん!」
守沢「心配したぞ。……すみません鬼塚教官、うちの娘が」
鬼塚「いやいや、こちらこそ。すまんな、雪ちゃんだったかな」
なんと隼斗の父だった。そして鬼塚教官は彼女に視線を合わし、僕たちに怒っていない事を伝える。
雪「ほんと?」
鬼塚「本当だ。だが、ここは色んな人や危ない物もある、気をつけてくれ」
雪「うん、ごめんなさい」
守沢「私からも申し訳無かった」
鬼塚「ハハッ、大丈夫ですよ。ではそろそろ訓練を始めますので」」
そう言って鬼塚教官は俺たちを引っ張っていった。
萩原「まさか隼斗の妹ちゃんに庇われるとはね」
松田「度胸あるな、お前の妹」
隼斗「流石は俺の妹ってところだな。そして遠くで手を振る妹が可愛い……尊い」
伊達「おぉ……シスコンもここまで来ると重症だな」
降谷「だが怒られずに済んだ」
諸伏「そうそう、雪ちゃんには助けられたよね」
グラウンドの隅で手を振る彼女にみんなで振り返す。この時から僕は彼女か気になっていたのかも知れない。
ーー萩原side
午前の訓練が終わり、俺達は雪ちゃんと共に食堂に向かっていた。
雪「お昼、ご馳走になっても良いんですか?」
隼斗「あぁ、班長が奢ってくれるぞ〜」
伊達「おいおい、何でだよ」
隼斗「良いじゃ無いっすか〜、可愛い妹のためにも!」
伊達「ったくよ……」
隼斗に言われ支払いをする班長に申し訳無さそうにする彼女。それを見た班長は、気にすんなって頭を撫でる。
諸伏「じゃあ俺と雪ちゃんは席を取ってこようか」
雪「うん」
降谷「よろしく頼む」
分担わけをし全員が揃ったところで食事を開始。雪ちゃんはオムライスを黙々と食べ始める。いつもは男6人だから今日はいつもより穏やかな食事になっていた。
降谷「雪、課題は出来たかい?」
雪「はい、バッチリ出来ました」
