第50章 警察学校見学会
貴方sideーー
これは、私の父と兄が生きていた時の話である。
父「いいか雪、今日は特別に中に入れるが迷惑は掛けないようにするだそ」
雪「うん!」
父「よーし、それじゃあ行こう」
雪「はーい!」
この日、私は父と共に警察学校へと足を運ぶ事になった。
降谷sideーー
鬼塚「いいか御前等、今日は警視庁からの来客が来ている」
朝礼時にそう報告を受け、誰が来るのかと周りが騒つく。勿論、僕もその一人だ。そして訓練のためグラウンドへいつものメンバーと向かっていると……。
?「あ、お兄ちゃーん!」
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
隼斗「え、雪?」
雪「隼斗お兄ちゃん」
ギュッ
隼斗「おっと」
萩原「え、なになに?隼人の妹ちゃん?」
松田「つかなんでココに妹いるんだよ」
諸伏「迷子かな?」
迷子かな?とヒロが呟く。僕は彼らより前に彼女に会ったことがあるが勝手に入るような子ではないはず。
降谷「雪、だったかな。どうしてここに?」
雪「あ、降谷さん!あ、あのね…実はお父さんにお願いして」
隼斗に抱きつく彼女に尋ねると、名前を覚えててくれていたらしく隼斗から離れて持っていたカバンから1枚の紙を差し出してきた。
降谷「これは……家族についての作文を書こう?」
雪「うん、学校の宿題で家族の事を書かなくちゃいけなくて…私、お父さんとお兄ちゃんのやってる事、具体的にによくわからなかったから」
お父さんに相談したら「特別に」とこの警察学校に来たらしい。だが途中で迷子になってしまい困っていると兄である隼斗が目に入り走ってきたとの事。
隼斗「あー、なるほどな…よしよし、変な奴について行かなくて偉いな〜」
伊達「だが……ここに彼女がいたら不味く無いか?」
萩原「あ〜、鬼塚教官?」
諸伏「え、連れていっちゃダメなの?」
萩原「うーん……」
松田「でもよ、ココに置いていくのもな……」
降谷「緊急時だし話せば大丈夫なのんじゃ無いか?」
隼斗「それな」
雪「……ごめんなさい」
隼斗はさておき、彼女をどうするか悩んでいると申し訳なさそうな顔で謝る彼女。まだ幼い子にこんな顔をさせるつもりは無かった俺たちは覚悟を決めてグラウンドへと連れていく事にした。
鬼塚「お前らはまた……ん?」
雪「っ!!」
鬼塚「……おい、お前らは一体何を……」
