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クレヨン

第2章 辛い過去


朝、目が覚めたら、体の節々が悲鳴をあげていた。
昨日お母さんに殴られた所が紫色に変色していた。体の痛みに顔を歪めながらも起きあがると、リビングルームへと向かう。
お母さんはそんなボクを冷たく一瞥すると、リビングルームから去っていった。
自分で作った朝食を食べ終えると、昨日お母さんが使った食器と一緒に朝食に使った食器も一緒に洗う。
冷たい水が傷口にしみる。その痛みに呼応したように傷口から血が滲んだ。
その痛みに顔を歪めながらも、食器を洗う手は休めない。少しでもお母さんの負担を・・・・。
それしか頭に無かった。
洗い物を終えると、お母さんがリビングルームに居ることを確してから気付かれないように静かに外へ出た。生ぬるい風が頬を撫でる。

・・・暴力を振るわれ始めてから5日。その止むことの無い暴力から逃れる為には『お母さんの視界に入らない事』が一番だと気付いた。
もちろん、外へ出ても人々の奇妙なものを見るような視線に晒された。軽蔑、蔑み。そんな単語をそのまま具現化したようだった。
しかし、そんな視線に晒されても、暴力を振るわれるよりは何倍も楽だった。
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