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[BLEACH] (一護) 熱く甘いキス

第1章 恋の味を教えよう


 美穂子は目を見開いた。
 同時に、心臓が爆発するんじゃないかと思うくらい…鼓動が早くなる。

 ちゅ…

 小さなリップ音と共に、一護の唇が遠のいていく。

「ったく…」
「い…ちご…」

 唖然とする美穂子の目の前で、一護は少し照れたように髪に触れると、そっぽを向いた。

「恋の味、わかったかよ」
「え?」

「だから。俺との…恋人との恋の味っつったら、キスの味だろ?」

 にやりと笑う一護に、美穂子はきょとんとすると一気に顔が赤くなった。

「ば…ばか!!!」

 美穂子が叫ぶように言うと、一護がきょとんとして爆笑する。

「お前…っ、顔、真っ赤だぞ」
「う、うううう、うるさい!」

「で? 味は?」
「知らない!」

「そっか。じゃあ、わかるまでやってやるよ」
「え…ちょ、ちょ…っ、一護!?」

 じりじりと近づいてくる一護に、美穂子は血の気が引いた。
 それを楽しそうにニヤニヤしながら、校舎の壁まで追い詰めると一護の顔が再接近する。

 美穂子は一気に顔を赤くする。
 一護の息遣が。
 一護の体温が。

「不安なんて感じねぇくらい、味あわせてやるよ」

 その言葉に、美穂子は一護を見た。
 そこには。
 優しい笑顔を浮かべている一護。

「な…んで」
「知らねぇと思ったか?」

 てめぇが思ってるよりもずっと。
 俺はてめぇを見てんだよ。



 一護のぬくもりを唇と身体で感じて。
 ふわふわと浮いてしまうんじゃないかと思うくらい満たされる心。

 あぁ…きっと、これが。
 恋の…幸せの味なんだと。

 美穂子はそんな感じがした。






END


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