第3章 櫻×大 1
-櫻井side-
相「おっはよーっ!!」
相葉くんが楽屋に入ってきて驚いた拍子に
智くんと離れてしまった
でもさっきの...
『な..に...言って...』
そう言った智くんの表情は、明らかに
動揺の色を示していて...それが答えを表していた
のほほんとした性格の彼を
あそこまで追い詰めるものの正体は一体なんなのか...
そして、それが彼に悪影響を及ぼすものならば
一刻も早くその元凶を取り除いてあげなければと1人心に誓った
相葉くんの到着を筆頭にニノと松潤も到着して
何事もなくレギュラー番組の収録を終えてスタジオから
楽屋へと戻っていく
でも俺にはもうひと仕事..っと...
「ねぇ.. ちょっと今いい?」
まぁ...仕事って言っても智くんを担当してるマネージャーくんに
聞くだけなんだけど...
あくまでも智くんにバレないように...
マ「櫻井さん...どうかされましたか..?」
「最近さ...智くん顔色悪くない? 上の空な事多いし... なにか知ってたりする?」
マ「...ですよね..やっぱり櫻井さんもそう思われます? ....この前だって..」
「この前? この前なにかあったの?」
マ「大野さんのご自宅から局に移動中の時なんですけど... かなり魘されているご様子で...何度か声をかけては見たんですが、なかなか起きなくて... あと..」
「あと?」
マ「パーソナルスペースが広くなった様に感じます」
「そう思った理由は?」
マ「話しかけたりする際に、近寄ると怯える様な...なんか..こう...軽く硬直したりするんですよね、表情とか、躰全体が....今まではそんな事なかったんですけど」
「そっか...話してくれてありがとう 聞けてよかったよ」
そう言い残して楽屋に戻ろうとすると、
マ「...櫻井さんっ...」
「ん? どした?」
マ「大野さんのこと.. マネージャーとして、僕、支えていきます! だから..その...」
「うん 智くんの事一緒に守って支えてこ なんかあったら教えて?」
マ「はい!!」
ひと段落した所で、楽屋に戻った