第2章 櫻×松 [アイオライト]
-櫻井side-
やっぱり何かおかしい..
寂しそうな目で見つめてくるくせに
風呂先に入ってきて..なんて言うし..
答えの出ない思考をスッキリさせようと
最後に冷水を頭から被って風呂を出た
「お先...潤も入ってくれば?」
潤「.....うん..」
キッチンにいる潤に声を掛けると弾けるように動き出す
そして着替えを持って風呂へと向かった
その目には薄ら水分の膜が出来ていたのが見えたけど
気づいてない”フリ”をした
きっと今話をしようとしたところで
潤が素直に話してくれるとは思わなかったから..
晩飯を食べ終わった後にでも、それとなく聞いてみよう
しばらくあの玩具は隠しておこうと決めた
・・・・それにしても遅くないか・・?
具合が悪かったんだとして..もしのぼせていたら....?
ソファの上で居ても立っても居られなくなった俺は
ひとまず脱衣所の扉に向かって声を掛ける
「潤? 大丈夫? のぼせた?」
潤「だ...だ..大丈夫」
明らかに慌てた声が気になる
「開けるよ?」
潤「だめっ!!」
一層不信感が増す
それとも服を着てなくて恥ずかしいとか..?
「着替え終わったの?」
潤「着替え..ては..いるけど..」
「じゃあ開けるぞ?」
潤「ちょっ 待っ..」
「えっ?」
慌てる潤を余所にそのドアを開けると
そこに居たのは・・
首まで真っ赤にしながら
メイド服を着た
潤だった・・・・・