第2章 櫻×松 [アイオライト]
-櫻井side-
智「そしたらね...」
「うん」
智「すごく可愛かったの」
「まじ..?」
智「うん いつも以上に乱れまくってさ? もう最高」
その時の情事を思い出しているのか
智くんの瞳や声に熱が帯びていくのがわかる
「それと...俺にこれを渡すのと...なんの関係が?」
智「だから...ローター以外にも用意しとこうと思って買ったんだけどついでに翔くんのもポチッと...」
...そゆことか...
潤「翔くん...? どうかしたの?」
智「ぉわっ 松潤か...」
潤「そんなに驚きます? ってか何その袋」
智「松潤は見ちゃだめなの!」
珍しく慌てる智くんに意味の分からないといった様子の潤
「智くんに貰ったんだ 俺はもうすぐで終わるけど...潤は?」
取り敢えず話を逸らさなきゃね...
潤「俺も..後もう少し...」
「了解 今日は俺の家でいいでしょ?」
潤「うん じゃあ早く終わらせちゃうね」
笑顔で告げるとデスクに戻る潤
さっきとは裏腹にホッと安心した様な表情をしていて
それを見て俺も少し安心した
智「バレてない...よね?」
「不安ならこんなとこで渡さなきゃいいのに」
智「あはは そうだね」
「取り敢えずこれは有り難く貰ってくね」
智「どうぞどうぞ」
智くんから貰った紙袋を抱えてデスクに戻り、
仕事を手早く終わらすと少しずつ帰りの準備をして潤に声を掛けた
「終わりそう?」
潤「うん 今終わった すぐ準備するね」
バタバタと支度を始める潤を可愛いなあと眺めていると
朝は持っていなかった紙袋が潤の手元にあった
「どうしたの? これ」
潤「なんでもない!」
雅「な、なんでもないよ!?」
潤が慌てるならまだしも何で雅紀が慌てるんだよ...
まぁあとで潤に直接聞くか...
潤「お待たせ...行こ?」
可愛らしく小首を傾げる潤を押し倒したい衝動を抑えつつ
会社を後にして俺の家に向かった