第2章 出会い
-萌歌side-
櫻「料理が壊滅的で…」
「そんなにですか? ふふっ」
櫻「そんな笑う?」
ムスッとした顔で拗ねた態度をとる櫻井さんに延々笑いが止まらない
見た目はなんでも卒無くこなしそうなのに…
なんて言ったらもっと拗ねてしまいそうだし…やめとこ..
「櫻井さんお魚何にします?」
櫻「あっ うまそう!!」
「貝...?」
櫻「うん! これがいい!!」
「貝好きなんですか?」
櫻「うん! 貝の会があったら会長になりたいくらい好き!!」
「何それ… ふふっ」
やっぱりこの人面白い…
「結構買っちゃいましたね…」
櫻「だね…」
櫻井さんとの買い物は楽しくて…
つい買いすぎてしまった…
櫻「本当によかったの? お金」
「はい お母さんから買い出し用にもらった物なので」
櫻「そう? ならよかっ..うぉっ!」
櫻井さんの後ろに影が見えたと思った瞬間櫻井さんが前によろけた」
?「翔ちゃん大荷物だね?」
櫻「相葉くん!? びっくりした〜」
相葉、、、?
相葉ってどこかで、、、あっ
「智兄と和兄の友達の方…?」
相「智兄と和兄って? 俺君と会ったことあるっけ?」
櫻「智くんとニノのことなんだって この子は智くんの妹の萌歌ちゃん」
「兄がいつもお世話になってます」
相「どうも!! 君が噂の大ちゃんの妹で翔ちゃんの生徒の萌歌ちゃんかぁ よろしくねっ!!」
櫻「智くんのこと 相葉くんうるさくてごめんね?」
「いえ 賑やかなのも良いと思いますよ? ぅわっ」
櫻井さんと話ていると急に右手が軽くなった
相「結構重いねぇ ほら早く家行こ?」
櫻「相葉くん…自分の家みたいに…ったく 本当にごめんね?萌歌ちゃん」
「いえ なんだか面白いですね相葉さん」
櫻「しょっちゅうニノに五月蝿いって言われてるけどね…」
「んふふっ 想像できますね」
櫻「笑い方…智くんに似てるね..やっぱ兄妹だなぁ」
「そうですか? …ックシュン」
櫻「寒い..? よね取り敢えずこれ着て?」
そう言って櫻井さんが羽織っていた上着を私に被せてくれると
3人で足速に家へ向かった
あの日以来初めて家族と二宮家の人以外に
触れられて恐怖を感じなかった