第2章 出会い
-萌歌side-
ー放課後教室にてー
華「今日だね」
「だね」
柊「どういう人なの?」
「お母さんの知り合いの息子さんって言ってた」
華「私のお母さんもそう言ってた」
柊「ふーん そんな重く捉えなくてもいいと思うけど?」
華「面倒臭いのがきたら嫌じゃん」
柊「なんとかなるっしょ 早く帰ろーよ」
「腰重いなぁ」
華「行くしかないかー」
「よし!行こ」
「じゃーね」
2人に手を振りながらドアノブに手を掛ける
華「またね! 一緒に頑張ろ」
「うん 泣」
柊「大袈裟 笑 ファイトー」
「ただいま」
母「おかえりなさい」
智「おかえり ん? ははっ めっちゃ嫌そうな顔してるし」
「だって嫌だもん」
とりあえず部屋を片付けて..
教科書を出しとこうかな...
初対面の人がこの部屋に来る..そう思うだけで
嫌な汗が溢れ出てきそうだ
だけど華奈もそこは頑張らなきゃだし...
今までみたいにやり過ごさなきゃ...
~ピンポーン~
母・智「はーい」
相変わらず息ぴったりな声の次に聞こえてきたのは....
智・?「えぇー!? なんで!?」
叫び声......?
「どうした...の?」
母「知り合いだった...?」
智「知り合いも何も高校から大学も一緒で同じ学部だよ」
智兄越しに見えた男の人の第一印象は
目が大きくて、唇がふっくらしていて
どこか知的な容姿は
”綺麗”で”可愛い”人だなと思った
その人は私と目を合わせ私に話しかけてきた
?「まさか智くんの妹さんだったとは...初めまして智くんの高校からの友達の櫻井翔です」
「初めまして...智兄がお世話になってます 妹の萌歌です えっと...櫻井...さ..ん」
智兄の友達ってことは智兄と同じで大学1年生かな
智兄の友達とは和兄くらいにしか会った事のない私は
しどろもどろな挨拶をした
智「翔くんが萌歌の家庭教師...?」
櫻「うん...潤がお願いされた子は萌歌ちゃんの幼馴染の子らしいけど....」
それって...
~ガチャ~
和「ねぇ智! って翔ちゃん!?」
櫻「ニノっ!? なんでここに?」
智「和どうかしたの?」
和「どうもこうも華奈の家庭教師が潤くんみたいでっ!」
智「こっちも..」
和「は?..まさか萌歌の家庭教師が翔ちゃん?」
櫻「うん」