第2章 出会い
-萌歌side-
「えっ 家庭教師!? なんで!?」
母「なんでって...」
父「ただでさえ偏差値ギリギリの高校に入学したんだ それに授業についていけてないんだろ?」
「それは!! そう...だけど..」
母「お母さんの知り合いの息子さんにお願いしたから」
「やだよっ!!」
父「あちら側が了承してくださったんだ。明後日から週5でもいいと...」
「週5!? そんなに? 自分で勉強するからっ!」
父「とにかく これは決定だからなっ!」
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「って事があって...」
柊「ははっ 全く同じじゃんか 笑」
「同じって?」
華「昨日の私」
「華奈まで!?」
華「うん」
私”大野萌歌”は昨日[家庭教師]という
最悪の4文字を聞かされた訳だけど..
まさか幼馴染で大親友の”二宮華奈”までもが道連れとは...
「道連れだね...」
柊「なんで?」
華「2人同タイミングで家庭教師付けられたってことはお母さん同士が話し合って計画してたってことでしょ 馬鹿なの?」
柊「ばかって..お前らに言われたくねぇよ ってかそんなにやばいの?」
「国語の現代文の小説しかわからん」
華「それな」
柊「予想以上に馬鹿だな...」
萌・華「五月蝿い!!」
「ただいまぁ」
智「おかえり家庭教師付けられたって?」
「智兄ぃ〜 どうにかなんない? はぁ〜」
智「盛大な溜息だなぁ 笑 流石においらでも無理だなぁ」
「えぇ」
智「ってかその家庭教師男?」
「お母さんが息子さんって言ってたし男の人じゃない?」
それに関しては私も不安だけど...
智「ふ〜ん あっそ お腹空いたぁ なんか作って?」
「はいはい 何がいい?」
智「うーんっと オムロリャ...」
「笑 そこ噛む?」
智「オムライスッ!!」
「怒んないでよ 笑 オムライスねすぐ作るから」
智「おいしぃ 流石おいらの妹!!」
「なら良かった あぁーやだなぁ週5とか地獄じゃん」
智「勉強すりゃいいじゃん」
「なんで智兄は勉強出来るのに私は無理なんだろ...」
智「萌歌はただやらないだけで..絶対出来るよ」
明日...どんな人が来るんだろう?
なんてちょっとした期待と週5という言葉の
苦しみを抱えながら眠った