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アイ・オープナー [気象系]

第2章 出会い


-華奈side-

「私頭冷やしてくる...」

お兄達にそう言い捨てて家を出た
松本さん達に悪いことしちゃったな...

...でも..悪いのは和兄達だし..
そんなことをぶつくさと脳内で呟いていると急に肩を掴まれた

?「二宮華奈ちゃん... だよね?」

「だ..れですか...?」

強く肩を掴まれるその手に
あの日の光景がフラッシュバックする

?「悲しいなぁ.. 俺結構学校でアピールしてたんだけど」

「学校...?」

?「うん 2年の川端大貴 ホームルームで目あったりするよね?」

川端大貴... その名前も顔も知ってるけど..
真面目な印象を受けた学校での姿とは似ても似つかない格好の彼に
恐怖しか感じない...

川「ね,暇してるならさ 今から遊ぼ?」

「いや..すみません...大丈夫です..」

川「えー、いいじゃん ちょっとだけだからさ」

「本当..すみません...」

手首を掴まれる ....怖い…

あの日の恐怖が鮮明に蘇る

川「柊ってやつも今いないみたいだしさ 2人で遊ぼ?」

怖い..苦しい...っ..
痛いよっ....萌歌っ..誰か助けて......

「離してくださいっ」

?「気安く触んなよ」

低く威圧するような声にハッとして顔を上げる

「まつ..もとさっ....」

松「ふふっ 迎えにきたんだ.. 遅くなってごめんね?」

川「何あんた 俺がこれから華奈ちゃんと遊ぶんだけど?」

松「ふーん.. そうなの? 華奈ちゃん」

そんなわけないっ
否定しなきゃと首を左右に振る

松「だって.. 華奈ちゃんが嫌がってんのも無視して無理やり連れてこうとしてんじゃねぇよ」

川「..っ...」

松本さんの態度と醸し出す雰囲気に怖気付いたのか

川「べ,別にこれくらいの女そこら辺にいるしっ」

と言い捨ててどこかへ走って行った
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