第2章 出会い
-萌歌side-
私が猫舌というのもあって少しずつホットココアを飲んだ
それは甘くて体の芯から温めてくれた
それと同時に心も温かくなったのは
櫻井さんが隣にいてくれるからなのかな
なんて思ったりした
「ご馳走様でした」
櫻「いえいえ..帰ろっか萌歌ちゃん」
「はい..」
櫻「あの..さ...」
「..?...なんですか..?」
櫻「そのー、萌歌って..呼んでも良い? これから仲良くなりたいし」
「はい 全然大丈夫です」
櫻「ふふっ よかった..ありがと」
その後はたわいない会話をしながら帰路につく
松「あ..翔さんに萌歌ちゃん....よかった..見つかって」
家に入ろうとした時に丁度真正面から
松本さんと華奈が歩いてきた
「華奈も出てったの?」
華「だって..お兄達めちゃくちゃなんだもん..」
松「可愛い妹が心配なんだよきっと」
櫻「ここにいても寒いし...とりあえず入ろっか..?」
櫻井さんがドアを開けた
〜ドタドタドタッ〜
智「萌歌!!」
和「華奈!!」
怒鳴られると思った私と華奈はぎゅっと目を瞑る...
..けど...罵声の代わりにぎゅっと抱きしめられた..
「え..」
華「ちょっ..」
智「ごめん...」
和「言いすぎた..」
智「でも..変なやつと付き合ってほしくないんだ..」
和「2人のことが本当に心配なのはわかってほしい..」
「うん...わかってる..」
優しく抱きしめてくれる智兄を抱きしめ返す
華「じゃーあ お兄達がベタ褒めするような良い人 捕まえちゃおっかなぁ」
暗い雰囲気を払拭しようと
おちゃらける華奈にすかさず私ものる
「ふふっ 私もそうしよーっと」
相「くふっ 2人とも可愛いもん すーぐ見つかっちゃうよ」
智・和「「は?」」
相「え..?」