第4章 遊郭潜入大作戦$(冨岡裏)
「連絡が途絶えたのはいつからですか?」
「半月程前からだな」
炭治郎の真っ当な質問に宇髄が答える。
「それくらいなら、まだ生存の可能性もあるでしょう。宇髄様、以外と奥様想いなんですね」
宇髄一人で三人を女装させるにはなかなか厳しいと判断し、着物の着付けは白藤に一任することにした。
仕立てながら、ふふと笑うと宇髄が近づいてきて。
「お前は素のままで女だと分かるから大丈夫だな」
と言った。
「宇髄様…」
このあとの顛末を何となく勘づいた白藤であった。
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吉原 遊郭にて。
"ときと屋"
「いやぁ、こりゃまた…不細工な子たちだね……」
ギョーン。
宇髄に化粧というなの白塗り人形と化した新人三人。
「ちょっとうちでは…先月も新しい子入ったばかりだし悪いけど…」
「そうかい……」
さも残念そうに憂いの表情を浮かべる宇髄に。
「……まぁ一人くらいなら、いいけど」
ポッと女将が頬を紅く染める。
「じゃあ一人頼むわ、悪ィな奥さん」