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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第4章 遊郭潜入大作戦$(冨岡裏)


「そりゃまあ、変装よ。不本意だが地味にな。お前らにはあることをして、潜入してもらう」

「あること?」



宇髄の話を聞きながら、おおよその予想を立てた白藤。



「俺の嫁は三人とも優秀な女忍者、くの一だ。花街は鬼が潜む絶好の場所だと俺は思ってたが、俺が客として潜入した時、鬼の尻尾は掴めなかった。だから客よりももっと内側に入ってもらったわけだ。すでに怪しい店は三つに絞っているから、お前らはそこで俺の嫁を捜して情報を得る」

「なるほど」



やはり、見立ては間違ってはいないようだ。



「"ときと屋"の「須磨」"荻本屋"の「まきを」"京極屋"の「雛鶴」だ」



三人の名前を聞き、忘れまいと胸の内で反芻する。



「嫁もう死んでんじゃねぇの?」


ドゴッ。


再び、善逸の言葉に腹を立てた宇髄が彼を殴る。


この子も懲りないな。



「失礼いたします、ご入り用の物をお持ち致しました」



家人が宇髄に化粧道具を渡す。



「どうも」


いかにも不機嫌そうな顔で宇髄は応じる。


「……」

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