第4章 遊郭潜入大作戦$(冨岡裏)
「そういう妄想をしてらっしゃるんでしょ?」
「クソガキが!!これが鴉経由で届いた手紙だ!!」
しつこく食い下がる善逸に宇髄が証拠とばかりに何通もの手紙を投げつける。
べべし。べし。べし。
ただの紙のはずなのに何故かとても痛くなるのは何故なのか。
「ギャーーーッ」
「随分多いですね…」
炭治郎と白藤が手紙の束を拾い上げる。
「かなり長い期間潜入されてるんですか?」
「三人いるからな。嫁」
三人。
それならば、閨事に特化するのも頷ける。
「三人!?嫁…さ…三!?テメッ…テメェ!!なんで嫁三人もいんだよ、ざっけんなよ!!」
どごっ。
流石の宇髄も癪に触ったのか、善逸の頭を一発殴ってから、仕切り直した。
「おごぇっ」
「何か文句あるか?」
「……両手に花ですね」
本人に聞こえるか否かの小声で呟く白藤。
「あの…手紙で、来るときは極力目立たぬようにと何度も念押ししてあるんですが…具体的にどうするんですか」