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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第4章 遊郭潜入大作戦$(冨岡裏)


「……」



そのやり取りを遠巻きに見ていた白藤は。

宇髄が悪い男に見えて仕方なかった。




「じゃあ真ん中の子を貰おうかね。素直そうだし」

「一生懸命働きます!」



炭子就職決定。



ざり。

今度は店の旦那の前で躓(つまず)くふりをする白藤。



「すみません…」



白藤を見て、ポッと今度は旦那が頬を染める。



「ちょっと、待っておくれ」

「……私、ですか?」


ちらり、と白髪を隠すようにしていた白藤と目が合った女将が声をかける。


目利きの琴線に触れたのだ。


「そう、アンタだよ。えらい別嬪じゃないか。アンタもその人の連れだろ?兄さんこの子付けてくれたら金貨五十は払うよ!」

「そうかい。悪いな白藤……」

「ううん。謝らないで兄さん。私ここで働く。うんと稼いで兄さんにきっと恩返しするから……」

「そうか。俺は立派な妹を持って幸せだ」



即興で一芝居うつ二人。



「女将さん、旦那さん。今日から宜しくお願い致します」

「いい話だ……」

「アンタ、今日から早速店に出ておくれ!名前は?」

「はい、白藤と申します」


このまま客を取れれば、中からも外からも情報を聞けるようになるだろう。


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