第80章 家族の形$ 其の二
鋼鐵塚に言えない事があるように、しのぶにも言えない事があるのだろう。
全てを包み隠さずにいるのは難しい。
晒け出した自分を否定されたくない。
認めて欲しいと思うのは自分の身勝手で……
「しのぶ……」
「どうかしましたか?」
「顔に傷のある男でも、その……」
「傷の一つや二つ、鬼殺隊では当たり前です。隊士でなくても、蛍さん達が居なくては刀が作れず、鬼殺隊とて立ち行かなかったでしょう。だから、貴方たちも私たちと同じ鬼殺隊です」
「はは……意外と度量が深いじゃねぇか!その歳で立派だよ……俺は……」
年上なのに、ぼろぼろ泣くたぁ大人気ねぇ……
だけどよぉ、だからこそ守りてぇ。
俺の手で、しのぶを、守ってやりてぇ。