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鬼滅の刃R18 藤の花嫁(冨岡夢)

第70章 咲くは朱なれど散るは白


黒龍は陰と陽の均衡を保つ存在。


だから、舞山様の魂や身体が穢れれば、その身が魔に染まり、『陰』の気が強くなる。


黒龍は時に厄災をもたらす事もある。


それは、まさしく、龍の中の穢れが原因となる。


鬼に堕とされた舞山が人に戻るのは、道理に反している。


一度、外道に堕ちた者は魔に染まり、やがてその身は『鬼』となる。


鬼が辿る道は調伏されるか、神格化され、『鬼神』になるかの二つに一つ。


蘆屋道満は後者を選び、舞山を鬼神にしようとしたのもそのためだろう。


「祓いたまえ、清めたまえ……」


繰り返し唱える度に、無惨の瞳にも、徐々に光が差していく。


無惨の瞳が赤から金へと変わっていく。


「高天原におわします、天津神々にもう申す。この地に降りし、黒龍の魔障を取り祓いたまえ。その身に宿る悪縁を清めたまえ」

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