第78章 燃ゆる想いを$(冨岡裏)
「皆さん、お変わりなくて安心しました」
「白藤さん、少し痩せたわね」
「そうですか?」
とはいえ、雛鶴も白藤と同様に、目の下に隈を作っているのだ。
慣れない子育てであまり寝れて居ないのだろう。
「雛鶴も白藤も無理し過ぎなんだよ。もっと周りを頼んな」
「まきをさん……」
「ちょっと、泣くことないじゃない……」
「だってー……」
「白藤さん。勇輝哉君抱っこしたいんですけど、良いですか?」
いち早く名乗りをあげた須磨に勇輝哉を抱かせる。
「大丈夫ですよ、どうぞ」
「可愛いー、黒髪でサラサラ。旦那さん似ですね」
「本当そっくりね」
「そんなに似てるか?」
「俺に聞くなよ」
女性陣だけでなく、宇髄と冨岡も何気ない談笑をする。