第49章 闘いの終わり
不死川は真っ暗な世界に佇んでいた。
真っ暗な世界のその先に明るく広がる花畑。
そこには不死川が大切にしていた人たちの顔ぶれが揃っていた。
必死で守ろうとしたけど、守れなかった大切な弟妹たち。
自分は死んだのだと言うことを実感するには十分な状況だった。
不(みんな、向こうにいる…。)
そう頭の片隅で思いながらも、すぐ傍にもう1人の気配を感じていた。
優しく懐かしい気配。
その気配へ不死川はゆっくり振り返る。
不「お袋??何で向こうに行かねぇんだ??」
「……。」
けれど、返事はなかなか返ってこない。
不「お袋!!そこにいるんだろ??」
2度目の問いかけ。
不死川にもう1度声をかけられた母は声を絞り出すように言葉を返した。
「私はねぇ、そっちには行けんのよ。」
不死川は母の言葉の意味が分からず、問い返した。
不「何でだよ一緒に行こう、ほら。」
そう言いながら母の小さな手を取る不死川。