第49章 闘いの終わり
時「無惨とあれだけの死闘を繰り広げといてこの調子って…すごいね、炭治郎の同期は。」
「そうっすね。…………時透さん??」
突然黙ってしまった時透の顔を隠が覗き込むと、時透はすやすやと寝ていた。
その幼さが残る寝顔を見て、隠は時透がまだ14歳だということを思い出す。
「やっぱり、あなたも凄いですよ。……本当に。」
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「冨岡さん冨岡さん。ほんとお願いします。動かないで。」
冨「炭治郎はどこだ…炭治郎は無事か…。」
隠たちが止めるなか、無惨の肉に飲み込まれる彼を助けることが出来ないまま、まだ炭治郎の安否を確認出来ていない冨岡は治療も受けず重症の体で動き回っていた。
「と、とりあえず手当てを…。」
そう言って冨岡を止めようとする隠たち。
そんな彼らの後方に炭治郎と思わしき姿と隠たちが数名取り囲んでいる姿が目に映った。
正座をするような姿のまま、ぴくりとも動かない。
右手には折れた日輪刀を握ったままの姿。
「息してない、脈がない…炭治郎…。」
「うっ、うっ、ううっ……」
後藤を含めた数人の隠たちの啜り泣く声が冨岡の耳にも届いていた。
いつも笑って冨岡に声をかけ続けてくれた炭治郎。
冨岡が後ろを向いていた頃、懸命に手を差しのべ太陽のように照らしてくれた。
そんな炭治郎の変わり果てた姿に冨岡の瞳から涙がこぼれ出す。
冨「また…守れなかった。」
色んな思いが冨岡の中で駆け巡る。
冨「俺は、人に守られてばかりだ…。許してくれ、禰豆子…すまない…。」
冨岡の行き場のない思いが小さくこぼれた。
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