第49章 闘いの終わり
「いってぇ~~~~!!猪に噛まれたぁ!!」
伊之助や善逸が治療を受ける場所からはそんな声が聞こえてくる。
傷だらけで今にも死にそうな状態なのに治療しようとする隊員たちに牙をむく伊之助。
これには隊員たちも困惑を隠せない。
「めっちゃ元気コイツ。」
けれど、次の瞬間。
──ゲフッ
「やばいやばい吐血した!!死にそう!!」
そんな伊之助に四苦八苦する隊員たちのすぐ横。
善「頼む。俺が死んだら妻の禰豆子に愛してると伝えてくれ。」
「妻じゃないだろ。」
善逸は大人しく治療を受けてはいるものの、相変わらず善逸節全開に喋っている。
更に善逸節は続く。
善「そして、俺は勇敢だったと…最後の最後まで禰豆子を…」
善逸の治療に当たっていた隠はこんな調子の善逸に呆れた眼差しを向けていた。
「ずっと喋ってるじゃん、コイツ…。」
時「……2人とも元気そうだね。」
「猪の方は死にそうですけどね。」
時「確かに……あはははは!」
善逸の隣で横になっていた時透の呟きに隠は思わずツッコミを入れる。
直後、やべ柱だ!と気づいて訂正しようとする隠だったが、楽しそうに笑っている時透を見て隠も一緒になって笑う。