第49章 闘いの終わり
し「それはそうでしょうね。」
そう小さく溢した悲鳴嶼にしのぶは微笑む。
し「……少し休んで大丈夫ですよ。造血剤も打ちましたし、あとのことは宇髄さんや煉獄さんが指揮をとってくださるそうです。他の皆さんも私たちが診ますから心配なさらなくていいですよ。」
悲「そうか…それなら安心だな。……悪いが少し眠らせてもらおう。」
し「はい。後のことは任せてください。」
しのぶの言葉に悲鳴嶼は目を閉じる。
そしてゆっくりと落ちていく意識の中、自身の手に小さな手が置かれるのを感じた。
悲「あぁ…お前たちか…。」
「先生。」
自分を呼ぶその声の主たちの顔を見て、これが夢の中だと気がつく。
悲鳴嶼の周りに集まる子どもたちはかつて彼が寺で共に暮らしていた子どもたち。
子どもたちはぽつりぽつりと口を開いた。
「あの日のことを私たちずっと謝りたかったの…。
あの日──…
鬼が悲鳴嶼たちの住む寺を襲った日。
「先生を傷付けたよね??」
「でも俺達、逃げようとしたんじゃないんだよ。」
そう、口々に語り出す子どもたちの言葉は悲鳴嶼が思っていたこととは異なっていた。