第49章 闘いの終わり
悲「…あぁ。音白に言われてな。あの子にも諦めるな、と言われたな。そういえば。」
フッ、と力なく笑う悲鳴嶼。
しかし、素早く止血されていく失った右脚。
その様子を見たしのぶは笑顔を浮かべながら処置を始める。
し「そうですよ。貴方は私たちの恩人なんですから。生きていてほしいんですよ。これからも一緒に。」
悲「ありがとう……しのぶ。私も…同じ気持ちだ。」
し「…いえ。私も、姉さんの仇を取れば思い残すことはないかと思っていたのですが、可愛い妹の祝言を見なければならなくなりましてね。」
悲「そうか…。私としては、君の白無垢姿も楽しみだがな。冨岡とはどうなんだ?」
悲鳴嶼のその言葉にしのぶは目を見開く。
し「悲鳴嶼さんまで…私、そんな感じ出てますかね。自分ではあまりわかりません。」
悲「これから時間はいくらでもあるんだ。ゆっくり考えるといい。だが、そのときは…カナエにも報告しないとな。」
し「……そうですね。」
しのぶは少し考えたあと、昔のような無邪気な笑みを見せる。
悲鳴嶼はしのぶの声を聞いた安心したように笑う。
悲「しかし、流石に疲れたな…。」