第43章 きっといつか
鬼殺隊が命を懸けて戦ってる頃、市街地の外は騒然としていた。
隠「あー!!駄目駄目駄目!!入んないで!!逆です!!あっちに抜けて下さい!!」
隠「地盤沈下です!!危ないから避難して下さい!!」
市民「本当か!?どの辺りだ、火事は…」
隠「火事起きてないでーす!!大丈夫でーす!!」
後藤を始めとする隠の面々が、危険区域に一般人を入れぬよう対応に追われていた。
けれど、一般人に馴染みのない格好をしているためか、何人かの一般人に怪しい眼差しも向けられていた。
市民「あなた達警官なの?」
隠「地盤沈下の調査隊ですぅ!!警官からの依頼で来てますぅ!!」
懸命に対応する隠たちの想いは1つだった。
市民を守る、なんて余計なことを柱たちにさせちゃいけない。
柱が鬼舞辻無惨をきっと倒す。
そのために、柱たちが無惨だけに集中できるようにするのが俺たちの仕事だ!!
それ以外の隠は崩落に巻き込まれた者が居ないかを調べていた。
隠「建物の崩落に巻き込まれた人はいないみたいだな。」
隠「この時間だと外出してる者も少ないしな。」
そんな会話をしていた隠たちは、小さな鳴き声に呼ばれた。
茶「ニャー」
隠「あっ、猫だ。」
瓦礫に挟まれ身動きが取れなくなっていた猫が懸命に助けを求めていた。