第45章 繋がる記憶
──ビキッ
鬼「亡霊が…!!」
思い出したくない、忌々しい人物。
死して尚向かって来る幻影を薙ぎ払うべく炭治郎へ猛攻撃を仕掛ける無惨。
──ドンッ
再び柱たちすらもやられた技で炭治郎を払おうとする。
──ドシュッ
避けたにも関わらず、右腕に激痛が走り顔を歪める炭治郎。
でも…。
炭(見えた…。そうか、皆がやられた理由。
背中、9本の管と両腕。それを上回る速度の管を8本、腿から出して攻撃してるんだ。
無惨は変幻自在だ。固定された姿で認識すると、思わぬ攻撃を喰らう。)
無惨のあの不可思議な攻撃の真実にたどり着いた炭治郎はそのまま自身も攻撃へと転じた。
ー 日の呼吸 円舞 ー
ー 烈日紅鏡 ー
ー 火車 ー
──ガキュイイン
技を次々に放ち始めた炭治郎は無惨の攻撃により途中で止められてしまった。
けれど実際に技を放ったことにより、炭治郎の中での確信が実感へと変わる。
炭(やっぱり繋がる。“そういうふうに出来てる”そうですよね、縁壱さん?)
夢の中で見せた縁壱の別れ際の優しい笑顔がよみがえる。
炭(繋ぎます。次は12の型すべてを。)