第5章 臨時ティーチャー! カリム裏
「ふぅー、さて行きますか」
『メグか?』
「あ、ジャミル。部活終わったの?お宅の寮長の補習はさっき終わって颯爽と寮に帰ったよ」
『ん?補習はメグが担当だったのか?手間をかけてすまなかった』
「いいえー、あ。で、これからカリムの部屋で残りの課題やるから、ちょっとお邪魔させてもらうね」
『カリムが?全く、勝手に客を呼ぶなといつも言っているのに。夕飯はどうする?一緒に食べていくか?』
「ほんと?ジャミルのご飯食べたい!」
『では、用意するからゆっくりしていくといい。じゃ、またあとでな』
「うん、ありがとー!」
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寮長室をノックするとカリムが出てきた。
部屋に通されると懐かしく感じた。当時自分が使っていた部屋の雰囲気はあるが、今はカリム仕様になっている。
「このソファ、まだ使ってるの?」
『あぁ、俺は気に入ってるぞ!足も伸ばせるから、ここで昼寝もできるしな!』
「それね。それが良くて置いたんだよね」
部屋にあるソファはメグが使っていたものをカリムがそのまま使っている。特注品で広げるとキングサイズのベッドになる大きさのソファだ。メグもよくここで昼寝をしていた。
ちなみにレオナとチェカもよくここで昼寝をしていた。
しばらくソファで話しているとジャミルが夕飯だと呼びに来てくれた。他の寮生はメグがいることに驚いていたが、元々スカラビア出身で学園内でも見知った存在だったのですぐに馴染んだ。
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「あー、美味しかったぁ」
『ジャミルの飯は毎日食っても飽きないからな!』
「わかる。嫁に欲しい」
『嫁になるのはメグだろ?』
「うん、そうね」
2人でまたソファでくつろいでいるとドアがノックされた。
するとジャミルが入ってくる。
『デザート持ってきたぞ。メグはこっちでカリムはこっちだ』
「やったぁ!」
『ありがとな、ジャミル!』
『いつものことだ。あまりはしゃぎすぎるなよ?』
『わかってるって!』
ジャミルが部屋をあとにする。フルーツがたくさん入ったゼリーにメグの大好きなチャイ。ジャミルの淹れるチャイは絶品なのだ。