第110章 *終曲ディアソムニア*
シルバー『レイラ。こちらにいるのが、俺のもう1人の父。そして母だ』
『ん。えと、こん..ばんは?シルバーさんのパパとママ』
一度会ったことのある夜明けの騎士はともかく、初対面のレイア女王を前におずおずと会釈する。すると2人も軽い会釈を返し、歓迎するように柔らかい笑みで見つめていた
『どっちも優しそう。シルバーさんの優しいのは、この人たちとリィさんがそうだったからかもね』
シルバー『そうだな。俺を守り育ててくれた3人の愛があったからこそ、今の俺があるのだとつくづく思う』
誇らしげに語る姿にレイラもフフッと笑みをこぼすと、繋がれた手に少しだけ力が加わる
シルバー『..父さん、母さん。彼女はレイラ・フィリアス。あの強く聡明な魔法士の黒兎の末裔。
そして俺にとって、大切で愛おしい女性だ』
夜明けの騎士『....』
レイア『....』
その言葉にマレノア同様言葉を発することはない。しかし先程よりも深まった笑みで、2人が喜んでくれているのだと気づき、シルバーは安心してホッと息を吐いた
シルバー『これからはマレウス様や親父殿だけでなく、彼女のこともあらゆるものから守っていきたい。共に研鑽し、かけがえのない時間を過ごしていけたらと思っている。
(そしていつか、貴方達のようになれたら..)』
『シルバーさん...』
シルバー『!すまない。自分の気持ちばかり話してしまった』
『ううん。これからも一緒にいてくれて、守ってくれるんでしょ?それすごく嬉しい。でも、守られるだけなんてやだから、私もシルバーさんやみんなのことを守れるくらい強くなる。
騎士さん。それと太陽のお姫様。私もちゃんと頑張るから、これからも大好きなシルバーさんと一緒にいさせて』
シルバー『レイラ...』
覚悟の込められた力強い瞳に胸が甘く締め付けられる。普段は小さく儚い姿が大きく見え、それゆえ余計に守らなければと庇護欲を募らせた
シルバー『両親がこんなに笑ってくれている。きっとこれからも俺たちを見守ってくれるのだろう』
『ん、だといいな』
シルバー『.....』