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Amor vincit omnia__愛の勝利

第70章 親友(青峰大輝)



※R18※


未だに夢なんじゃないかと思うくらいの、高校最後の日から数日。



「…え、青峰一人暮らしするの?」

「まぁ実家からは遠いしな、大学。」


そうだった。すっかり忘れてたけど、来月には私たちは大学生になる。


「…そっかぁ、」


6年間一緒で、やっと素直になったと思ったら遠距離がはじまるのかと思ったら少し不安が募る。



「…不安ですって顔に書いてんぞ」


額に軽く当たる彼の指先にデコピンされたのだと分かる。


「…だって、」

「言わなかったか?」

「…何がよ」

「…そんな怒んなって。大学、一緒だぞ」




「……へ?」

「ふは、あほ面」

「だ、だって声がかかってた大学、都内じゃなかったでしょ!?」

「都内からも声掛けられてたんだよ、実は。んで、龍ヶ崎が行く大学からも声掛けられてた。」

「…え、私どこに行くか言ったっけ」

「ンなもん、さつきに聞きゃすぐに分かった」



…桃井ちゃんめ、ほんと口軽いんだからあの子は…


「俺は別にバスケが出来て、龍ヶ崎が居ればどこでも良かったしな。」

「…っ!」



しれっと爆弾発言をかますこの男に、どれだけ堕ちていけばいいのか。



「あとな、」

「…まだ何かあるの」

「一人暮らし、実は今日からなんだよ」

「…は?」

「おー、今度は目がでかくなった」



「だからさ、今から俺ん家行かね?」











あっという間に連れてこられた青峰の家。


付き合ってからの展開があまりにも早すぎて、頭が着いていかない。



真新しいソファに、真新しいベッド。

かろうじてカーテンはあるし、冷蔵庫とかとりあえず最低限の生活をするには丁度いい感じの部屋だった。



たぶん新居なのかな、まだ匂いの残る木材の香り。

一人暮らしには少し広すぎるんじゃない、と部屋の真ん中で辺りを見渡していたときだった。




「…あお、みね…?」



後ろからふいに抱きしめられたことに気づく。

私の肩口にぐりぐりと押し付けられる彼の頭、髪の毛が首に当たってくすぐったい。



「…どうしたの?」

「…」

「?…あお…きゃ、ぁ…!?」



咄嗟に浮遊感に苛まれて、青峰の首にしがみつけば、ゆったりとベッドに押し倒されていた。



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