第70章 親友(青峰大輝)
「…ちょ、青峰、」
「…ずっと我慢してきたんだ、いい加減限界なんだよ」
「龍ヶ崎が欲しい」
そんな熱を持った目で見られると断れないの分かっててやってるわね、青峰のくせに。
私が静かに頷けば、優しい口付けが降ってきた。
最初は啄むだけだったそれは、だんだん深くなっていって。
青峰の長い舌は、私の舌を逃がすまいと追いかけてくる。
キス上手だな、なんて考えてると私の胸に押し当てられた大きい手。
ゆるゆると服の上からしばらく触っていたそれは、私の服の中に侵入してくる。
「…ま、って」
「…待たねぇ」
「っ…おねがい、青峰まって」
ぐ、っと彼の手首を掴んで静止した。
「…私、青峰にひとつだけ言ってない」
「?急にどうした、」
「…私、はじめて、なんだよね」
…そう。よく付き合っただの、別れただのしてたけれど、実際そんなことをしたことがなくて。
巨乳好きの青峰だからこそ、経験あるんだろうなと思えば思うほど悲しくなってきた。
「…!?なんで泣く!?」
「あ、え…?」
「…泣くな、よ」
不器用な大きな手のひらが、私の頬をなぞって行く。
「…だって処女って重いでしょ」
「…はぁ?なんだそりゃ」
「俺だってお前がはじめてだわ」
「…絶対嘘。」
「いや、マジの話なんだわ。」
「…ほんとに?」
「…あぁ。」
だからもう泣くな、と目尻にふってきた口付けで一気に涙が止まった気がした。
「…それに巨乳じゃないし」
「んなこと気にしてたのかよ」
「…気にするでしょ、普通」
「お前じゃなきゃ何の意味もねぇよ」
「…ばか青峰」
「…そんな口きけんの今だけだぞ」
目が合って、笑いあって。
再び深い口付けがふってきて。大きい手が服の中に侵入してきた。
「…ん、ぅ」
「おい、唇噛むな」
「だ、って…恥ずかしい…」
「お前の声、聞かせろよ」
あっという間に絆されて。熱に浮かされて。
はじめてがこんなに気持ちいいなんて知らなかった。
時折ぽたぽたと流れてくる汗に、ただしがみつくしか出来なくて。
「や、っ…も、青峰っ…!」
「く…っあぁ、」
「すき、好きだよ、あおみね、」
「…あぁ、俺も、好きだ」