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私だってヒーローに

第2章 こいつら何したいのかわからない



「流石にか…」
爪先で勢いを落とし踵を返す。オールマイトを見定めるともう一度地面を蹴り近寄る
「核が隣にあるのに私を狙うか!やる気だな!」
「そんな簡単に勝ってもつまらない」
今度は左脇腹…と見せかけ、そこで方向を急転換する
「クッ…shit!」
オールマイトの左腕から血が出ている。短剣を当てた証拠だ
『ヒーローチームWin!ですわ!』
「なかなかやるじゃないか!」
「油断しすぎ…相手がパターン変えてきたらどうする気なのよ…」
「ハッハッハー、私も油断していたよ!」
「…たく…」
呑気というべきなのか集中してないだけなのか…私が舐められてるのか

「で、いつまでそこに突っ立ってるの爆豪。皆とっくに帰ってるわよ」
「勝己って呼べって言ってんだろが」
「あーはいはい勝己。何してんの」
「…緑のやついたろ」
「あぁ、名前知らないけど察した。そいつが?」
「俺の幼馴染なんだよ。今まで無個性だって言われとった…あいつ、俺の事騙しやがった」
「…ま、最近になってそうなったっていうのは考えにくい話だけど。一人で考えたって何も始まらない。相手に聞いてみるのが手っ取り早いんじゃない?」
そう言ってクルリと振り返りスタスタと歩き出す
「さっさと来ないと他の奴らにブーイング食らうわよ、爆…勝己」
女子更衣室に入ると、女子がほぼ全員残っていた。男子の方は狭そうだな、と考えつつ服を入れたロッカーの前に立つ
「ねぇ、私は麗日お茶子って言うんやけど、君は?」
「…古率奏」
「じゃあ奏ちゃんやね!」
「ウチは耳郎響香」
といった感じに女子全員に自己紹介される。芦戸三奈、葉隠透、八百万百、蛙吹梅雨。
「始めてみた時私ね、凄い綺麗な人だなって思ったの!」
「…それ朝言われた」
「え、誰に〜?」
「…焦凍…」
「えー、誰やろ。全員覚えれてないんやけど、どんな子?」
「やってることはわけわかんない。とある一人も含めて」
「そうなんですのね!」
「…君達大丈夫?時間」
と時計を指差す。私は完全に制服に戻り皆を待っていたのだが一向に終わりそうにない話
「あ、やば!」
「…先戻ってる」
荷物をまとめると出た。一番後に来て一番最初に出るって…
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