第15章 期末テスト
「お二人とも、ありますの!私ありますの!相澤先生に勝利するとっておきのオペレーションが!」
「とっておきのオペレーション?」
「ええ!私ほんとは考えてましたの!はじから!」
「いいから早く教えろ」
流石八百万。焦凍が攻撃を仕掛けてきたイレイザーに右で対抗する
「焦凍!個性は消されてる!」
「お二人とも隠れるんです!三人で!先生の目、少し不安定になっているようです」
「あぁ、USJのだっけ?で?」
「それを利用すんのか」
「いえ!ともかく一旦視線から外れませんと!時間さえあれば、私達の勝ちですわ!」
その目は、自信に溢れていて。やれる、って思った
「先生の視界から外れるって…!?出来るか?個性使えねぇんだぞ」
「今から話す通りに!常に氷結の発動確認を!」
「個性が使えないなんてことはない。瞬きの一瞬がある!その一瞬で焦凍が出すんでしょ?大氷壁」
その瞬間、私の後ろで大氷壁が出来た。焦凍は体温調整、八百万は突然胸元を前回にしてイレイザーの武器を創り出した
「イレイザーの…」
「えぇ。素材や詳しい製造工程がわからないので全く同じモノは創れませんがその代わりある素材を織り込んだ私verですわ」
「…なるほどね、住宅街である以上被害はなるべく抑えなきゃいけない。なら捕まえるってことね」
「えぇ。しかしあの捕縛武器による素早く捉え辛い動き…私の考えはこうです。これなら先生から逃げ切るよりも成功確率は高いハズです!勝負は一瞬…よろしいですか?」
「「えぇ(あぁ)文句なしよ(だ)」」
「…私にできることは?」
「でしたら黒の布を2つお願いしますわ!なるべく大きめのを!」
「了解。折り目ついてそうだけど…」
「構いません!お願いしますわ!」
手のひらの上に2つ、最大に大きい布を出す。私と焦凍と八百万全員が入ってもまだ余裕のあるのを出した。少しフラっと来たのは気の所為だと思う
後は二人に任せる。八百万がカタパルトを使ってニチノール合金が織り込まれた捕縛武器をイレイザーに発射。そしてそこに焦凍が地を這う炎熱をだす。元に戻った捕縛武器がイレイザーを拘束…
「流石八百万、やるじゃない」
「だがこれじゃ、古率は赤点だろ」
「いえ、この黒い布を作ってくださったのは古率さんですわ」
「あぁ、それにお前がいなけりゃ俺は捨て身の策に出て負けてたのがオチだった思う」
