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私だってヒーローに

第14章 インターン


「何が駄目なんだ?」
「そんなことしたら私達の視界を狭めるだけ!」
「愚策だ」
氷が目の前で切られていく。私のでも、そこまで切れ味はない。余程大事にしているのだろう
「そりゃどうかな…」
「っ…」
足に投げナイフが刺さり、よろめく。歌の個性使おうにも、三月はこんな時に限って寝ているし…
「お前らも、いい」
「上…」
いいって何のことかはわからないけど…も、ってことは緑谷か飯田もなわけか
その時、目の前で何かが壁と壁を伝いヒーロー殺しを掴んで引きずった。
「「緑谷!」」
「ぐへっ」
ヒーロー殺しに振り落とされ、変な声をたてる緑谷。
「下がれ緑谷!」
焦凍が氷の壁を作る
「血を摂り入れて動きを奪う。僕だけ先に解けたってことは…」
「考えられるパターンは3つね。人数が多くなるほど少なくなるか、摂取量かそれとも血液型か…」
「血液型…ハァ…正解だ」
「さっさと二人担いで撤退したいけれど、焦凍の氷と炎避けられる反射神経なら無理でしょうね」
「プロが来るまで近接を避けつつ粘るのが正解だと思う」
「轟くんも古率さんも血を流しすぎてる!僕が奴の気を引きつけるから後方支援を!」
「相当危ない橋ね…」
「そだな…でも、3人で守るぞ」
緑谷が危ないながら致命傷は避け続け、危ないときは私が銃を、焦凍が氷と炎を使って援護する。そんな戦いが続いた。そんな時、
「やめてくれ…もう、僕は…」
「やめてほしけりゃ立って!」
「なりてぇもんちゃんと見ろ!」
焦凍の目の前にはヒーロー殺し。銃の弾が一発で切れ、日本刀を構えても間に合わない距離
「っそ、殺しに来たわね…焦凍…」
焦凍が、やられる。その事態だけは回避したかったのに。私が弱くて、何もできない。必死に走っても、あいつの方が化物みたいに早くて。寸のところで、飯田が助けた
「飯田くん!!」
「解けたのね」
「意外と大したことねえ個性だな」 
ドルルルと、飯田のエンジン音が聞こえる。動けるようになって即効エンジンを聞かせて助けたらしい
「轟くんも緑谷くんも古率くんも…関係ないことで申し訳ない」
「まだそんなことを…」
「だからもう、3人に血を流させるわけにはいかない」
「それでこそ!」
それでこそ、私が、いや皆が認めた委員長…飯田
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