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私だってヒーローに

第1章 私は



 「それでだ。今度はオールマイトさんの授業なんだが、人数が奇数でどうすることもできない。どうする?」
「…なんで私に相談するのか知らないけど、それならオールマイトと戦いたい」
「…わかった、言っておく」
「…それだけなら家でもいいのに」
と言って鞄を持つ。そのまま校門へ行くと、そこにいたのはとど…焦凍。
「…何してんの、あんた」
「いや、もっと話してみてえと思ってな。待ってた」
「…で、何が聞きたいわけ?」
「個性だな。俺は半冷半燃。奏は?」
「…具現化」
そういって手に力を少し入れる。駄菓子を二つ出すと、片方渡す
「何だこれ」
「…知らない?どっかの坊ちゃん?これはチョコ棒って言って、スナック菓子にチョコ塗ったみたいなもの。食べてみたら」
と私も1本袋を半分開け少し食べる。押し出してまた半分食べる。隣を見ると焦凍も恐る恐ると1口食べていた
「うめぇ、こんなもんあるんだな。ありがとな、奏」
「…別にお礼しなくていい。で、私電車の方向あっちだけど」
と右を指差す。まだチョコ棒をゆっくり小さい口で食べているらしく、右を指さされる
「…へー、同じなんだ」
そういうと頷かれ、相手が食べ終わるのを待つ。初めての食べ物のせいか口が小さいせいか知らない。けどなんか食べているところは可愛かった。気のせい。私とは直接関係ないわただのクラスメイト。
焦凍が食べ終わった頃に電車がつき、ゴミはどうしたんだろうと見ると鞄の中に突っ込んでいた。同じことをしていた。そして乗り換える駅で一緒に降りていた
「…最寄り駅どこ?」
「〇〇だが」
「…私の家も」
「…出身中学どこだ」
「…さぁ、秘密。少なくとも公立じゃない」
「へぇ…」
そして再び静寂
「…そうだ、今度の休日お前の家行っていいか」
「…予定が開いてるか確認して連絡入れるけど。何かしたい?」
「ゲーム」
「…私の家ゲームない。強いていうなら人○ゲーム」
「アナログ派なんだな」
「…保護者がアナログ派」
なんだよね多分。電気系統のやつあんまり使ってないし。まぁ合理的だったら使ってるっぽいけどゲームはアナログ派だと言ってた気がする
「家ここだ」
「私隣の隣…近…」
「なら、いつでも遊びに行けるな。また明日」
「うん」
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