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私だってヒーローに

第11章 体育祭


『それは…できるけど、すぐに喉枯れるから…』
…それでいい。ここまで来れたのは三月の力を借りてたから。後は私だけで勝つ
『…わかったわ、歌って』
「〜♪〜♪」
「何して、そんなの皆回復するじゃないか!」
「ンンッだから、捨て身…ゲホッゲホッ後でリカバリー、できると思って…私入れて4人だけ回復、した…もう飛べないし、ガードもできない。具現化でなんとか…やる、から…」
その間も声の掠れは酷くなるのがわかる。喉は痛いし、これ以上出さない方が身の為だってことも。でも、ここからは私の戦いだから…
「わかった!でも、それ以上話さないでね…!」
その言葉に、無言で頷く。これ以上傷つければ、リカバリーもできる可能性が低くなるし、できても体力が減る。不利なことに変わりはない
常闇が焦凍に攻撃するが、八百万の創造で作られた産物に防がれる。曰く、上鳴の電撃が太陽光なら防げたが雷耐性はないらしく及び腰になっているとのこと
「っえ!?」
思わず声が漏れてしまうほどの速さを、飯田が出した。その勢いで緑谷のハチマキが取られる。さっきまで焦凍に強いられた狭い空間をキープさせて取らせなかったのに。
「突っ込んで!」
その言葉に首を振って止まる。今なら他のPを取りに行く方が確実だ。それは常闇もわかっているようで止める
「ダメだ!Pの散り方を把握出来てない!ここしかない!」
その言葉に麗日と目を合わせ、前に行く。そのまま突っ込むことが決定し、行く。焦凍と緑谷がまた取り合う。その瞬間、私は、見た
「右…」
つい、声を出してしまった。それほど衝撃的だった。焦凍が、右を使ったことが
そして、皆が見てない間に具現化であることをする
「違う!これ!」
「っ…やると思った…」
念を入れて、Pの場所を変えるくらいは予想する…!私だって、ずっと、見てるんだから…!
「ごめん…本当に…」
スッと、前に出す
「たった100Pだけ取れた…」
「俺は頭の持ちPを頂いた」
合計、715P
4位で決勝進出
「あ、また声出した!」
「…リカバリー」
それだけ端的に言うと、皆の場所から消える。急がないと、間に合わなない…
視界の隅で峰田が私のブーツを取って焦凍に氷漬けにされてたのは見なかったことにして
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