第11章 体育祭
in体育祭準備室
「っぅ…」
「どしたん?奏ちゃん」
「…腰やった」
「何があったん!?」
…言えない。月一のアレ終わったって言った瞬間寝落ちするまで襲われたとか
「…ギックリ腰」
「嘘やん!?」
「嘘は良くないぞ古率〜どうせ誰かとヤッたんだろ!?オイラともヤッてくれよ!なぁ、溜まってんd…」
そこで突然、峰田の体を氷と爆破が襲った
「しょ、焦凍!?」「爆豪くん!?」
「「それ以上言ったら殺す」」
二人共、真剣な顔してて…それだけで人一人殺せそうだった。峰田は、切島くんの手によってリカバリーガールのところに運ばれていった
「やりすぎだよ、爆豪、焦凍…」
「あ?あいつが悪ぃんだわ!」
「…イラついてた」
「…チッ、腰痛いし最悪…」
「大丈夫なん?」
「最悪リカバリーガールのとこ行く」
「俺が治す」
「は?」
原因が何言ってんだコラと思えば、後ろから温かい感触。耳元で
「奏…」
と小さく囁かれる。背骨にゾクゾクとしたものが走った
「馬鹿ばかバカ!前も行ったでしょここ外!しかも周り人いるのわかってよ!?」
(クールな奏ちゃんが乱れとる…)
「でも、腰治ったろ?」
「…治ってる」
1‐A一同(愛の力ってすげぇ)
その後焦凍の携帯にメールの音が入り、確認していた。その瞬間、顔は険しいものになっていた
「しょ、焦凍…?」
「悪ぃ。今は優しくできねえからどっか行ってくれ」
「やだ…無理しないで」
「…大丈夫だから、頼む…」
その時の顔の冷たさで、私は悟った。
…あぁ、私には助けさせてくれないんだ…
と。何も言わず頷いて、女子の輪に入った
あの顔はきっと、お父さん…エンデヴァーのことだ。きっと、この体育祭に来てるんだ。私には、手の届かないところで…
「ん!ちゃん、奏ちゃん!」
「え、何…?」
「大丈夫ですか?ボーッとされてましたわよ?」
「…ごめん、考え事してて…」
「もしかして、轟くんのこと?」
「…っ、ごめん…やっぱ腰痛いから診てもらってくる…」
居づらさと気まずさがピークになり、逃げ出した
私は、知らなかった。この後緑谷が宣戦布告されるなんて。緑谷が、私でも救えなかった焦凍を、救うなんて