第6章 私が
三月side
「…んだ、俺も童貞だったからよ。ヨかったかわかんねえけど。俺はヨかった」
「ううん、私もヨかった。腰痛いけど」
クスっと笑いながら言う。ペットボトル水を渡され1口飲むとそのまま返す
また、キスされる。意外とキスが好きなんだ
「…また?」
「もういい。ただ、ちょっとしたくなっただけだわ」
「…そっか」
たまにいる、愛情確認するためのやつだろう。流石にディープな方はされなかったが。最近イレイザーヘッドの監視体制が甘くなってきてしかもあいつの体力がないのもあって、私はここまで自由にいける。
「…何があっても、手放さないでね」
「…わかってる」
手をそっと置くと、またキスされた。本当に好きなんだな
「お前が浮気しようが何しようが、お前を手放さねえ」
「…ありがとう」
ニコリと微笑む。これで意識を元に戻してもいいだろうけど、少しくらい楽しむかな