
第5章 私にとって※

ご飯を食べ終わり、若干の気不味さを感じながら(相手は全く感じてないらしいが)焦凍の部屋に行く。焦凍は買う物があると外に行った。私がいるのに置いていくのが、何処か気に食わなかった。
猫耳付きのフードを目深に被り、焦凍の部屋の端っこにうずくまる。前からなんだかおかしい。焦凍がいなくて寂しい。早く帰ってきてほしい。耳を舐められてから、何処か変な感じだ。
パタン、と扉が開いた。チラッと顔をあげると、焦凍が灰色の袋を持って、息を切らせながらこっちに寄ってきた
「悪ぃ、待たせた」
「待ってなんか、ない…!」
いつの間にか泣く寸前だったらしく、声が鼻声だった。頬に手を沿わされ顔をあげると、唇が生暖かい感触を覚える。そのまま口の中に侵入してきた。焦凍のだ。
「はっ、はっ…なに、して…」
「キス」
「は…?今のが…?」
「あぁ、もしかして知らねえのか」
「知らないわよ…」
「じゃ、俺が教えてやる」
そのまま、冬美さんか夏雄さんが敷いてくれたであろう布団の内、近い方に倒れさせられる。短パンを脱がされ、服も脱がされる。下着だけの姿になり、体を隠そうとするがそれは焦凍の手が許さなかった。
「…サラシ巻いてんの、意外だな」
「…み、ないで…」
「俺に全部見せてくれ」
「や、だ…恥ずかしい」
サラシを取られ、あらわになった胸に触られる。パンツも降ろされ、私は今全裸だ。焦凍も目の前で服を脱ぎ出し、その姿が目に映る。制服や先程までの服を着ていた状態からは想像もつかないほど筋肉質だった
「柔けえ…」
「うっさ…っん!」
焦凍に乳首を噛まれビリっと電気が走ったような感覚に、耐え切れず腰を浮かせる。その時に耳元ではぁ、と吐息をかけられ、頭がチカチカする。腰砕けになり、まともに抵抗できそうにない。息も絶え絶えしくなる。焦凍の片手が胸から内腿まで降りてくる。コスコスと優しく触れられ、変な感覚が続く
「可愛い」
と言われ、否定する前にまたキスされる。チュクチュクと音がなり、口を離されたときに透明な液体が口と口を繋ぎ、ピチョン、と口の中に入り、思わず飲み込む
「エロ…」
「ん、ふぅ…あ、しょ、と…なに、これ…」
「今からs○xするから、その準備だった」
「s○xって、子供作るやつじゃ…駄目、付き合ってすら、ないのに…」
「じゃあ、俺の苦労が無駄になるじゃねえか」
「はへ…?」
焦凍が言っているのは、袋の事
