第4章 お泊り
この話だけ☆です
「お、お風呂って、混合の露天風呂!?」
「あぁ」
「…せめてタオル巻けー!」
と叫び顔に白いフワフワしたタオルをぶつける。私は後から入ってきてたので見られてないだろうが焦凍の裸見かけたのはマジで不味い。体にタオルを巻き、髪を結え肩に乗せる。
「…さ、さっき見てない…よね」
「…ワリィ、上半分だけ見えた」
「悪いと思ってる!?本当に…もう…」
出口分かれてるからって油断してた…まさか繋がってるとは…
体をさっさと洗い、お風呂に浸かっている。焦凍がドアに近い方の端っこに、私はその反対の端っこにいた
「そんなに離れなくてもいいだろ…」
「い!や!近づいてロクな事ある気しない!」
「じゃあいい」
スススっと私の方に近寄ってくる。何かしてきたら腕引っ摘んでやる
「…んっ」
耳に吐息を掛けられて変な声が出た。ビリビリして変な感じする…
「ん…ふぁ…やめ…」
「感じやすいんだな、ここ。可愛い」
「ばか、しょ、と…」
くすぐったいけど何か違うような…変な感じが首に来て…
焦凍の暖かい手が、私の胸まで来て、タオルの上から触ってくる。そこで、あまり残っていない力を使って焦凍の腕を止めてお風呂からバシャッとあがる
「ここ!外から見える!」
と言い残して脱衣所へ行った。
…あれ、これお風呂じゃなかったらいいって言ってない?と思ったが諦めよう。
寝間着代わりに選んだのは黒色の猫耳付きパーカープラス短パン。髪を2つにわけ、水色のシュシュで下の方から結ぶ。これも芦戸が教えてくれたこと。腰より上、背中より下の位置で途切れてる私の髪でこれをすると色気?があがるらしい。色気が何かは知らないがきっと役立つんだろう
出入り口で焦凍とバッタリ会う。気不味くなりそうだ。と思っていたのに
「後で部屋で、覚悟しろよ」
「へ…?何を…?」
「さぁな。ただ、俺も一応男だからな。好きな女のあんな姿見て我慢できる気がしねえ」
「へ…?」
あいつ、好きな人いたの…?なのに私にあんなことしようとしたわけ…?
「…最っ低」
と限りなく低い音量で言って焦凍の部屋に向かった