第4章 お泊り
「終わっぁぁぁ…」
「落ち着け。呂律回ってねぇぞ」
「う…怖いもんは怖い」
「…可愛かった」
「殴るぞ」
「はは、弟がイチャついてるとこはいいなw」
「イチャ…!?してません!」
そこで部屋の扉が開く。焦凍のお姉さんが出てきた
「ご飯よーって…どういう状況…?」
「奏が可愛かった」
「次言ったら刺すからね」
と笑顔で短剣を右手に作る。可愛い可愛いって言われて何処かいい気分になってたのは気のせいだ、絶対
そのまま冬美さんにリビングに案内される
「今日はお蕎麦よ。冷たいの」
「お、焦凍の好物じゃねえか」
「へぇ…」
焦凍ってお蕎麦好物だったんだ…
「あれ、そういえば、お父さんは?」
「あぁ、お父さんは仕事よ。最近忙しいみたいだけど夜には帰ってくるわ」
「そうですか、わかりました」
「まぁとりあえず食おうぜ…って焦凍すでに食ってるし…」
「腹減ってた」
そこでついクスっと笑ってしまう。お腹空いてたから先に食べるってマイペースすぎ。
「奏ちゃんも食べていいわよ」
「あ、いただきます」
お蕎麦を食べる。美味しい。これは焦凍もハマるわ。
「なぁ奏」
「…何?」
「後で勝負しねえか」
「…勝負?」
「あぁ。道場で。どんなルールでもいい」
うーん。でも焦凍と近距離戦持ち込むのはキツイだろうな…。なら…
手にモデルガンとBB弾を出す。
「これ、私が1発当てたら勝ちにしてよ。」
「あぁ、わかった」
「うへぇ…雄英のヒーロー科の戦いとか家壊れそうだな…」
「掃除大変になっちゃうわね」
「もちろん、そのときはお手伝いしますよ。ね?焦凍」
「お、おう」
ニコ、と微笑みながら言うと、焦凍は素直に頷く。冬美さんはクスクス笑い、夏雄さんは苦笑していた
「ご馳走様でした」
「はーい」
焦凍はとっくの当に食べ終わっていたらしく、手を取られる
「道場の場所、知らねえだろ。案内してやるからよ」
「…ん」
冬美さんと夏雄さんがニヤニヤしていた気がするけど気のせいだろう