第6章 テロップ指さし確認(千石)
社会人パロ
私の恋人は中学校の同級生で浮気癖がひどい。
ほら、また今日も・・・・。携帯の着信履歴は一人の女の名前で埋まっている。
「この着信履歴なに。清純・・また浮気?ほんとやめてよね・・・。」
「俺じゃなくて今回は向こうからだよ。俺がほんとに好きなのはまきだけ。」
「それ、聞きあきた。次はないから。」
「許してくれんの!?まき大好き。」
飛び付いてきて私を抱き締める清純。許さないとキリがないだけだ。
昔はナンパ程度だったけど、今は平気で三股くらいはする。よく六年も付き合ってるとは自分でも思う。
当時は浮気されるたんびに別れる別れないで大喧嘩したが、私も大人になった。彼の浮気をいちいち気にしなくなった。
これだけ浮気されて別れないのはやっぱり清純のことが好きだからかもしれない。
「あっ、メール。テロップ指さし確認!」
そういって携帯の画面にでるテロップを確認する。
"テロップ指さし確認"
最近の彼の口癖だ。ここ2、3ヶ月は街にでても広告を見てこれをやる。そのとき一緒にいる私もやらなければならないというルールがある。
正直、迷惑だ。
そんなある日、仕事終わりに久し振りに外で清純と会って食事をした。
食事が終わり家に帰ろうというとき、清純が急に立ち止まった。
「さっきの店に忘れものした!!」
「じゃあ取りに戻ろう。」
「あっ、俺一人で大丈夫だから、まきここら辺で待っててよ。」
「分かった、早く行って来なよ?」