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【テニプリ】Short Story【短編】

第7章 キノコ中毒(日吉)


女子テニス部部長設定





最近練習に身が入らない・・・。
これからおこるであろうことが頭の中をぐるぐる回っている。

(もう、なに考えてるのよ。テニスに集中しなさい。)

今日も部活が終わった。後輩の女の子たちが帰っていく・・・。

「古村部長、お帰りにならないのですか?」

「私は少し自主練習をして帰るから、あなたたちは気にせず帰りなさい。」


「わかりました。それではお疲れ様でした。」

「ええ、気を付けて帰ってね。」

どこからか見ているんじゃないかと思うくらいタイミングよく,全員が帰って一人になると決まってアイツがやってくる。

「まきさん!!今日こそ下克上です!!」


フェンスの扉を開けたのは男子テニス部の日吉 若。


「日吉・・・・また来たの?景吾のところに行きなさいよ。」


「あなたを越えなければ跡部さんは越えられないと聞きました。なのであなたを越えます!!」


(アイツ・・私に押し付けたわね。)

景吾とは幼馴染みでたまたま男子テニス部に行ったときに日吉とも知り合った。




ここのところ毎日部活が終わったあと日吉と打ち合いをする。もちろん今日も私が勝ったわけだが。


いくら男子でも私だって女子テニス部の部長だ。負けるわけにはいかない。

「今日はこれくらいにしましょうか?日吉くん。」

「はぁ・・はぁ。明日こそは下克上させてもらいますよ。」


ということは明日も来るわけね・・。


正直毎日のこの打ち合いが楽しみになりつつあるなんて言ったら、日吉はどんな顔をするかしら。

きっと調子にのるから言わないけど・・。
これまた良いタイミングで扉が開いて人が入ってくる。

「終わったか?終わったんならまき,帰るぞ。」

「景吾・・。」「跡部さん。」

「それじゃ、日吉。また明日ね。」

私は制服に着替えるため一度部室へ入る。


「跡部さん!!いつかどちらとも下克上させてもらいます。」


「・・!ああ、せいぜいがんばれよ。」

帰りは毎日景吾の車で家まで送ってもらっている。
車の中から誰もいなくなったコートを見つめた。

(私をこんなにモヤモヤさせるなんて・・あのキノコ毒でもあるんじゃないかしら。)



fin

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