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【名探偵コナン】もう一人の幼馴染【BL】

第2章 幼馴染


「やっぱ屋上にして正解だったな。あっちの日陰になってるとこで食おうぜ!」



屋上の扉を開けると通り抜ける程よい風に目を細め、俺達以外にも数人既に食事をしている生徒を視界に入れつつ新一の後に続いて丁度日陰になっている場所へと腰を下ろす。



『今日は和風をチョイスしてみたんだが…』



「お前の作った料理でマズかった事ねーだろ?…お、美味そうッ!じゃ、いただきます!!」



もちろん味見は欠かさずしているつもりなのだが、それでも自分だけが食べるのではないのだからいつもドキドキものなんだぞ、と言いたい言葉を呑み込み箸を伸ばす新一の様子をじっと見つめる。



『……どう、だ?』



「……ん!!美味いッ!!この味付け、まさに俺好みだ!」



『…ふっ、口に合ったみたいで良かったぜ』



美味しそうに弁当を食べ進めていく新一に安堵と嬉しい気持ちになりながら自分も同じように箸を持って食べ始め、今日も良い出来だと自画自賛を心の中で呟く。



「…そういやこの間また告白されてたよな」



『??ああ、それがどうかしたのか?』



「…いや…告白されても一度だってOKしたことねーだろ?…だからよ…その、好きな奴でもいんのかなって…」



『その台詞そっくりそのままお前にも返す。新一だってOKしたことねーじゃん』




「…俺は……っ、俺はおま『分かってるって、新一は蘭一筋だもんな!』…いや、だから…」




俺のその言葉に盛大に溜息を吐く新一…何でだ??
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