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【リヴァイ】比翼の鳥 初恋夢物語【進撃の巨人】

第17章 壁外調査


「なんだナナバさん、適当に言ってたんですね」

「そう! 適当! じゃないとやってられないからね」

「……もう、ナナバさんったら!」

互いに悪戯っぽい笑みを浮かべて小突き合う二人を、ジョニーとダニエルはぼーっと見惚れていた。

二人は顔を見合わせ、目で会話する。


……ナナバさんってめちゃくちゃ美人で大人っぽいし、かっけーよな!

……こうやって見るとマヤさんも結構可愛くね?

……それな! それにマヤさんって胸あるしな!

……ナナバさんも着痩せするタイプなんじゃねぇの?

……見てみてぇよな!

鼻の下を伸ばしている二人の上から、声が降ってきた。

「おい、そこの新兵! でれでれしてんじゃねぇぞ!」

びくっとして振り仰ぐと、二階の窓からゲルガーが身を乗り出していた。

「「す、すみません!」」

「なんだよ、ゲルガー!」

眉間に皺を寄せるナナバに、ゲルガーは苦言を呈する。

「そいつらが、やらしい目で見てたんだよ! 大体、お前がそんなとこで油売ってんのが悪いんじゃねぇか」

「は?」

「まぁ、あれだな! そいつらもお前じゃなくてマヤを見てたんだろうよ!」

ナナバは柳眉を逆立てた。

「ゲルガー、あんたの方こそサボってんじゃないわよ!」

「何を! 俺は真面目に掃除してたさ」

「あぁ、そうだろうね。自慢のリーゼントに埃がついてるわ」

せせら笑うナナバに、焦るゲルガー。

「え!? マジで!?」

髪に手をやるなり慌てた様子でゲルガーは部屋に引っこんだ。その慌てぶりを鼻で笑うナナバに、マヤがおろおろしながら謝った。

「あの… ナナバさん、すみません。お仕事の邪魔しちゃったみたいで…」


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