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【リヴァイ】比翼の鳥 初恋夢物語【進撃の巨人】

第16章 前夜は月夜の図書室で


「マヤ…、私は今猛烈に感動している! だから君に見てもらいたいものがあるんだ」

「……な、なんでしょう…?」

ハンジの爛々と輝く目の輝きに圧倒されてマヤは後ずさってしまった。

「これはね…、まだエルヴィンも知らないんだ…」

そのひとことに、モブリットがぎくりとする。

「分隊長! まさか…?」

「モブリット、君と私しか知らない秘密だけど、マヤに教えてもいいだろう?」

「分隊長がいいなら俺は別に構わないけど…」

「よし! じゃあ話すよ!」

二人のやり取りにマヤはおろおろする。

……何? 団長も知らないことだなんて。

それにハンジさんとモブリットさんの二人だけの秘密なのに、私なんかが知ってしまっていいの?

……いや、よくない!

「あ、あの、ハンジさん! 私は別に教えてもらわなくて大丈夫ですけど…」

「何を言ってるんだ! 君は同志なんだ、知る権利がある! いいね!?」

ものすごい剣幕に、思わず了承してしまった。

「は、はい!」

その返答ににっこり笑みを浮かべると、ハンジは話し始めた。

「マヤの褒めてくれた捕獲網だけどね、それは完成形ではない。実はさらなる改良を極めようと研究中だ」

「……そうなんですか」

「うん。そしてこれが…」

ツカツカとハンジが歩いていく先には、倉庫中央に鎮座している大きな物体が。

その “何か” はこの倉庫に入ったときから、マヤも気になっていた。荷馬車ほどの大きさで、全体に白い布がかぶせられている。

ハンジは布のはしを掴むと、ばっと取り払った。

「じゃーーーーーーん!」


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