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stride‼︎

第7章 贈り物


家に着いて、コーヒーを入れソファーにならんで一服する。
「はーぁ、疲れたぁ。」
ソファに背中を預けてもたれる。

「お疲れ。」
日々人が頬を撫でて、顔を近づけて優しくキスをする。
すぐに離れてしまって寂しくて、追いかけるように日々人にキスをして抱きつく。
「…ワンピース貰った時に抱きつけなかった分。」
ぎゅっと抱きしめて日々人の体温を感じていると、日々人も背中に腕を回して抱きしめ返してくれる。
「じゃあ俺も手袋もらったときに抱きしめられなかった分。」
そう言うと、さっきよりも深いキスをする。
珍しく下ろしてた髪を耳にかけて、日々人の手がわたしの耳や首筋を彷徨う。
ゾクリとして思わず目を硬く瞑り「んっ…」と声がキスの隙間に混じる。

長いキスに息が苦しくなって顎を引いてキスから逃げて、はぁ…と息を吐くと、日々人が唇を少しかさついた指で触れる。
少し困ったように笑って、
「夜まで我慢できない…。」と言って、コツンとおでこをぶつけて「いい?」とわたしを見つめる。
恥ずかしくて目が見れなくて、日々人の首に顔を埋めて小さく「うん。」とうなずくと「ベッド行こ。」
ヒョイっとわたしをお姫様抱っこで抱える。
「ひゃあ!」と変な声がでてしまう。落ちないように日々人の首に手を回す。

トサっとベッドに下ろされ、優しいキスが降ってくる。
キスしながら日々人がふっと笑う。
目を開けると日々人が
「前にゆめが、分厚い布団にくるまってリビング来たときのこと、思い出しちゃった。」
「えー、もう忘れてよ!!」
言いながらわたしも笑ってしまう。
「ヤダ。可愛かったから…。」
日々人が体重をかけないように抱きしめてくれて、温かい日々人の体温に身体中が幸せで満たされてる。
「日々人、大好きだよ。」日々人の広い背中に手を回す。
「俺も大好き…。」

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