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七色桜

第3章 ドラマチック 楽 甘裏


「どうでしょう。なるべく楽のイメージも壊さず、役のキャラも壊さずのバランスをとるとこんな感じなんですが。」
『そうね、陸軍の中尉の役だからこれがいいわね。』
「髪型は後ろで束ねるので…楽ちょっと結ばせてね」
サラッ
「こんな感じで後ろで束ねます。下ろしてもいいんですが、それだと“八乙女楽”が印象に残ってしまうんです。なので役のキャラクターを表現するには束ねた方が爽やかさがありつつ、後れ毛を出すことで程よく色気は残せるという感じです。」
『いいわ、これでいきましょう。さすがね、めぐ。』
「!!ありがとうございます!はぁ〜、よかったぁ。これでダメだったらどうしようかと思ったぁ」
『めぐの提案を今までのまなかったことはないわよ?こちらの要求以上の提案をしてくるもの。信頼してるわ。』
「ありがとうございます、姉さん!」
『姉さんだなんて、やめてよ!まぁ否定はしないけどね!』
「あ、楽もありがとう!衣装動きづらいよね?脱いでいいよ!」
『あぁ』
『チラッ…そうだった。このあとTRIGGERの歌番組の打ち合わせで抜けなきゃいけないのよ。撮影再開には戻れると思うんだけど。それまで楽のこと頼めるかしら?』
「わかりました、お任せください!」
『悪いわね。じゃあ楽、《撮影再開まで》には戻るからね!』
『!わかりました。』
「いってらっしゃ〜い!」
バタン
『全く、世話の焼ける子なんだから。さて時間までナギくん鑑賞でもしようかしら♪』
「楽、次の出番は夜だからそれまでは空き?」
『あ、あぁ。』
「間が空くと気が緩まない?役者さんって大変だよね」
『まぁ、仕事だからな。終わるまではずっと気張ってる。』
「さすが、TRIGGERの八乙女楽だね!あ、髪も解いていいよ?」
『いや、このままでいい。なぁ、めぐ。お前はやっぱり専属にはならないのか?』
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