第3章 ドラマチック 楽 甘裏
『カッット!オッケー!』
『では一旦休憩を挟んで夜に再開しまーす!』
ザワザワ
『ふぅ…』
『良かったわよ、楽。』
『姉鷺さん、ありがとうございます。チラッ』
『…はぁ、めぐなら今は衣装の打ち合わせよ。』
『そうですか。』
『少しは否定しなさいよ!全く、何でみんなあの子に執着するのかしら!』
『執着なんてしてないですよ。』
『してるわよ!スキャンダルだけはダメよ!』
『分かってますよ。』
「あ、楽ちょうど良かった。シーン34の衣装のチェックさせてほしいんだけど。姉鷺さん、時間大丈夫ですか?1時間以内に終わらせます。」
『今日はこの撮影だけだから時間は問題ないわよ。』
「もし、姉鷺さんが大丈夫なら同伴してもらってもいいですか?ちょっといつもの楽のイメージじゃないかもで。八乙女社長からお説教くらいたくないんです。」
『なるほどね。いいわよ。』
「よかった!ありがとうございます!早速メイクルーム来てもらっていいですか?衣装は用意してあります!」
『仕事の持っていき方が上手いわよね。こうゆうところが憎めないのよね、あんたは』
「?褒められてます?」
『最上級の賛辞よ、ありがたく受け取りなさい。』
「へへっ、姉鷺さんに褒められると嬉しいです!」
『じゃあ行きましょうか。楽、行くわよ。』
『わかりました。』